軽井沢とカマドウマと共存

不快が無くなるまで

昆虫食では、ハチの幼虫とイナゴを食べたことがあるトンビです。

昨年、軽井沢に越してきて非常に驚いたことがあります。

というより、「こんなの聞いてないよー」といった方がより正確な表現でしょうか。

聞いてないよ – Google 画像検索

それは、家の中にカマドウマといわれる虫が頻繁に出没することです。

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そこで、今回のエントリーでは、この件について情報収集を行いたいと思います。

軽井沢ではカマドウマが家の中にあまりに頻繁に出没するので逆に慣れた件

カマドウマとはどんな虫なのか?

まず、そもそもカマドウマとは何ぞや?についてですが…

姿や体色、飛び跳ねるさまがを連想させ、古い日本家屋では竈(かまど)の周辺などによく見られたことからこの名前が付いた。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カマドウマ

なるほど。それで、カマドウマ(竈+馬)なんですね。

カマドウマの別名は便所コオロギ

俗称として「便所コオロギ」「オカマコオロギ」などと呼ばれることがある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カマドウマ
トンビ
トンビ

オカマコオロギて…

それはさておき、軽井沢に越してくるずっと前から、私はカマドウマという虫の名前自体は知っていました。そして、それを便所コオロギと呼ぶことも。

漫画で読んだか、テレビ番組で見たか、そのへんの記憶は定かではありませんが、カマドウマという虫の存在は、名前にインパクトがあることも手伝って、なぜかやたらと印象に残っていたんですね。

ところで、便所のことを厠(かわや)ともいうので、厠+馬で、カワヤウマという名前であったとしてもおかしくなかったワケですね。歴史にもしはありませんが。

カマドウマはコオロギなのかバッタなのか?

軽井沢に越してきた当初、母はカマドウマを「コオロギ」と呼んでいました。

母

あら、部屋の中にコオロギがいるわよ。
ほら、〇〇ちゃん(息子の名前)コオロギさんよ!

確かにチビサイズだったり、遠目から見たりすると、コオロギに見えないこともありません。

ただ、私は、

トンビ
トンビ

家の中に出るコオロギ=カマドウマ

とすぐに、ピンときましたので、母がコオロギと言う度に「コオロギに似てるけど、それはカマドウマっていうんだよ。便所コオロギともいうんだけどね」と訂正していました。

母

あら、いやだ!そうなの?

私がCMのごとく「カマドウマ、カマドウマ」と連呼したおかげで、今では、家族全員が「カマドウマ」と呼ぶようになりました。

さて、そんなカマドウマですが、実はコオロギではなくバッタらしいのです。

カマドウマ(Diestrammena apicalis、竈馬)はバッタ目・カマドウマ科に分類される昆虫の一種。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カマドウマ

便所コオロギやオカマコオロギと呼ばれることから、コオロギの一種かと思いきや、分類上はバッタ目・カマドウマ科なんですね。

カマドウマは共食い(カニバリズム)する

極めて広範な雑食性。野生下ではおもに小昆虫やその死骸、腐果、樹液、落ち葉などを食べている。飼育下ではおおよそ人間が口にする物なら何でも食べる。動物質、植物質、生き餌、死に餌を問わない。野外でも共食いがしばしば発生しているという。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カマドウマ 

一ヶ月ほど前、浴槽にお湯をはろうとした時の話です。

浴室に大小7匹のカマドウマがいたので、『またかよ…』と思い、舌打ちしながらも根気よく一匹ずつ捕まえては、あとでまとめて逃がそうと、プラスチックの容器に入れて、洗面所のゴミ箱の脇に置いておきました。

翌々日、『そうだそうだ、忘れてた』とケースを持ち上げて、透かしてみたところ、複数の足が散らばっており、中には7匹いるはずが2~3匹しかいませんでしたので、その時に『共食いするんだ!』とわかりました。

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ちなみに、掃除機をかけていると、足だけが落ちているのを散見しますが、それは共食いによる残骸というよりは、単にトラブルで足が取れただけかもしれません。

カマドウマはなぜ嫌われ者なのか?

これはおそらく、ゴキブリと同じで家の中に出没するからだと思われます。

トンビ
トンビ

あ、でも蜘蛛は、家の中で見かけてもそんなに嫌じゃないな…

ゴキブリだって、家の中ではなく、他の昆虫と同様に、野外で見かけるだけなら、これほどまでには嫌われなかったでしょうから。

「テカテカと黒光りして気持ち悪い!」と言われたりもするゴキちゃんですが、それも家の中で見るからこその気持ち悪さであって、森の中で発見したら、案外「ピカピカでキレイな虫」という評価になっていたかもしれません。

トンビ
トンビ

黒い宝石みたいな?
宝石は言い過ぎか…

カマドウマの話に戻りますが、便所コオロギという別名も、イメージを悪くする要因になっているであろうことは想像に難くありません。

トンビ
トンビ

個人的には、飛ぶ分、ゴキブリの方がコワイ

そんなワケで嫌われ者のカマドウマですが、個人的には世間で言われているほど『見た目が不快』とも『夜行性なので不気味』とも思いません。

ただ、まあ、出没する数と頻度に対して『またかよ!』『ええ加減にせい!』と思ってしまうのは事実ですので、そういう意味では不快であり、不愉快ですが。

軽井沢のカマドウマ事情について

連中(カマドウマ)はどれくらい家の中に出没するのか?

主に身を隠せる閉所や狭所、暗所、あるいは湿度の高い場所などを好むため、木のウロ、根の間、洞穴などに生息し、しばしば人家その他の建物内にも入る。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カマドウマ

現在、軽井沢に越してきてからは、ゴキブリはただの一回も出没していませんが、かつて東京や千葉に住んでいた頃は、二ヶ月に一度くらいのペース(たぶんそれくらい)で見かけました。

しかし、カマドウマを見かける度合いは、かつてのゴキブリの比ではありません。

そういう意味では、軽井沢(というか我が家)の場合、Wikipediaにある“しばしば”というより、ちょくちょくといったほうがしっくりきます。

ちなみに、どれくらい、ちょくちょくかというと、(シーズン中は)家の中でカマドウマを見ない日は一日もありませんし、浴室の場合、毎日、多い時で5~7匹。少ない時でも1~2匹は必ずいます。

トンビ
トンビ

逆に慣れました

また、浴室以外にも、洗面所やトイレ、洗濯機周り、炊事場周り、窓の近く(カーテン裏)なんかによく出没します。

※もちろん、ゴキブリにしろ、カマドウマにしろ、個人差というか家庭差はあると思いますが。

ところで、カマドウマの名前の由来でもある竈(かまど)は、

かまど(竈)は、穀物や食料品などを加熱調理する際に火を囲うための調理設備。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』かまど

現代ではガスコンロ(キッチン)ということになるでしょうか。しかし、出没する多さとしては前述したように、浴室がダントツに多く、

リビングルーム<キッチン<バスルーム

となります。(※あくまでも我が家の場合)

連中(カマドウマ)の最悪な点

さっきから同じ話ばかりで恐縮ですが、やはり浴室に出没することでしょうか。

キッチンやトイレに出るのも嫌といえば嫌ですが、浴室に出る不快さはそれとは比べ物になりません。

嫁

わたしはどこでも嫌よ

トンビ
トンビ

まあまあ

これはゴキブリ(またまた登場)で例えるとわかりやすいです。

キッチンやトイレでゴキブリに遭遇するのもモチロン嫌ですが、入浴中に遭遇したら、どうでしょうか?

浴室は身体を清め、リラックスする場所であり、裸という無防備な状態である分、精神的ダメージが大きいのかもしれません。

我が家の場合、(浴室に)あまりにカマドウマが出没するので、最初の頃は面白がっていた息子も、いつしか怖がるようになり、「もう、いないから大丈夫だよ」と言っても、

息子
息子

おふろばにカマドウマがいるからコワイ!
きょうはおふろ、はいらない!

といった具合に、お風呂に入りたくない(入らずに遊びたい)時の格好の理由として使われてしまうようになってしまいました。

連中(カマドウマ)が出没する時期

ネットで調べると、初夏から秋にかけて(6月~9月)発生するらしいのですが、我が家の場合でいうと、10月~1月が一番多いです。

カマドウマは暗くて湿気のある場所を好むので、その点からすれば、どうして夏の間は見かけることがないのか?という疑問が思い浮かびますが、もしかしたら、屋内は除湿機をフル稼働させており、屋外の方がジメジメしていることから居心地がいいのかもしれません。

それに比べて、秋は気候が乾燥しているので、湿気を求めて屋内(特に浴室)に入り込んでくる。そんなところではないでしょうか。

トンビ
トンビ

素人の薄っぺらい考察です

連中(カマドウマ)はどこから入ってくるのか?

カマドウマに関して、どうしてもわからないのは、連中がいったいどこから入ってくるのか?です。

とにかく侵入経路がわからないんですよね。 

もっとも、それは人間の目から見れば、人間の感覚からすればの話であって、虫にとっては、ガラ空きとまでは言わないまでも、隙間だらけで入り放題なのかもしれません。

死のジャンプ、死のダイブ

そんなカマドウマですが、表立って何か(悪さ)をするワケではないので、我が家では、駆除はしていません。

カマドウマを見つけたら、ティシュ越しにそっとつまんで、その都度、窓から屋外に逃がすようにしています。

ただ、とにかくジャンプ力がハンパないので、捕まえるのもタイヘンです。

キリギリスやコオロギ、ウマオイに似るが、成虫でも翅をもたず専ら長い後脚で跳躍する。その跳躍力は非常に強く、飼育器の壁などに自ら激突死してしまうほどである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カマドウマ
トンビ
トンビ

さすがは、仮面ライダーのモチーフにもなったバッタ目に属するだけのことはある…

今朝も、嫁さんが捕まえようとしたら、逃げて自分から部屋の隅に立てかけてあった掃除用のコロコロローラーの粘着シートにくっついて、取り外すのにひと苦労でした。

トンビ
トンビ

ビートたけしのお笑いウルトラクイズで、粘着力の強いシートに芸人さんがくっついたのを思い出すなあ

お笑いウルトラクイズ 粘着の総集編 Japanese sticky fetish show

また、お風呂に入る前に、もれなく捕まえて、『さすがにもういないだろう』と思っても、入浴中に出没した時は、逃がしてあげるために捕まえようとしているのに、必死で逃げ回り、熱湯に自ら飛び込んで…最期は茹であがります。

連中(カマドウマ)と軽井沢の関係

軽井沢といえばカマドウマ。

というと、そんなことはない!となりそうですが、カマドウマといえば軽井沢というのは、意外なことにそれほど言い過ぎではありません。

実際、Wikipediaにはこんな風にありました。

1980年に長野県軽井沢で文化財の掛軸(上部と下部の糊付けされた布地部分)が食害された例がある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カマドウマ・文化財被害

その見た目から不快害虫といわれているカマドウマ。

人間に対して特に悪さはしないとされていますが、文化財が食害されたとなると、これは害虫認定されてしまいますね。

連中(カマドウマ)を忌避剤で退治、もとい退散させる

ハッカ油、うちでも取り入れてみようと思います。

参考

ゴキブリの対策について書かれた記事(秀逸)ですが、カマドウマにも流用できそうです。

結びに

トンビ
トンビ

発想の転換でさ、ペットの餌用として養殖業でも始めてみるかな? それこそコオロギみたく

嫁

絶対にやめて

…といったところで、今回はこのへんで。

また、次のエントリーでお会いしましょう。


今回は及第点、かの…

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